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(3-2)仆歩転体

4月14日(土)の教室での動作は

練功十八法(3-2)『仆歩転体』プブズアンテイでした。
日本語訳は「仆歩にして身体をまわす」です。

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足幅:肩幅2倍 手の形:虎口

~動作の手順~
① 足幅を肩幅2倍に開き、爪先を正面に向け立ち、両手は虎口で腰に置く

②左膝を曲げて右脚を伸ばし(仆歩)、お臍を左に約45度に向けるように上体(腰)をまわします。
※顔(目)はお臍と同じ方を向いています。

③次に同じ動きを右膝を曲げて左脚を伸ばして(仆歩)行います。

④左右2回づつ行います。

~得気感~
仆歩をしたときに腿の内側の内転勤群、膝を曲げた脚の大腿四頭筋

~注意点~
① お臍を動かすのと一緒に膝が動いてしまい、曲げている膝が体の内側に向くことがあります。
膝に体重が掛かり膝を痛めてしまうので、膝が内側を向かないように意識して行って下さい。

②腰を回すときに肩だけしか回していないことがよく見られます。
お臍と顔が同じ方を向いているかを意識して行って下さい。

③上体が前屈みにならないように動作を行う。

④爪先を外側に向けない。

~適応症・効能~

○腰・臀部・脚の疲れ、しびれ、痛み

○股関節・膝・足首の衰え、脚の筋委縮に対して脚の筋力を強化し関節の動きを滑らかにする。

4月14日(土)の教室では
○曲げている方の脚、伸ばしている方の脚、どちらもしっかりと意識を持って脚作りを行い
そのことで股関節に緩みを作って腰をまわし上半身は自然に土台に載せて動かして行く感覚を覚えるように行いました。

○写真のように両側の大腿部を外側に張り、両足裏で床を踏み着ける練習を繰り返し行いました。


今回の参加者の皆さんは、脚の動きが固く感じられたので、『仆歩転体』は丁度良い体調回復の動作に思えました。




RYOZO
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気功体操の習得手順 ⑤

気功体操の習得手順

① 形の習得
② 呼吸の習得
③ 意識のコントロール
④ 力を抜く
⑤ 生活に活かす

~生活に活かす~

「形の習得」「呼吸の習得」「意識のコントロール」「力を抜く」の4つを習得することで、日常動作での問題点に気付くことが出来るようになります。

何回も言っていますが自分の動きを邪魔しているのは自分です。

気功体操で感性を磨くことで、日常動作の不自然な動きに気付くことが出来るようになります。

気功体操を「生活に活かす」とは
気功体操で育んだ感性を「自分の身体」「自分の行動(動き)」「自分の思考」がそのとき、その場に於いて自然なのか不自然なのかに気付いて行けることだと考えています。

「形の習得」も「呼吸の習得」も「意識のコントロール」も「力を抜く」もすべて生活と繋がっています。

そのときの習熟度で気付きの広がりも違って来ます。

環境や周囲、自分の不自然さに影響されることなく、生活が出来るようになることが気功体操をする目的とも言えます。

取り敢えずは気功体操をやり続けて、そのときどきの発見を体に覚えさせて下さい。

気付きが広がれば広がるほど、自分のなりたい自分へ変化をして行くと考えています。

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いつものジョギングコース(桜が終わるころの多摩川)

気功体操の習得手順 ④

気功体操の習得手順

① 形の習得
② 呼吸の習得
③ 意識のコントロール
④ 力を抜く
⑤ 生活に活かす

~力を抜く~

自分のクセで動作を行うときに無駄な力を入れてしまいます。

その無駄な力が、動作を小さくしてしまったり、気持ち良さを邪魔してしまいます。

力を抜こうと思っても、抜こうと思うだけでは、力は抜けるものではありません。

肩の力を抜く際に、力を抜こうと思うだけは抜けないので、肩を上げて緊張を作ることで肩の緊張を自覚し肩に入っている力を緩めることが出来ます。

先ずは体の力みを自覚することです。

そして自分の体の中の虚実の関係をシッカリと作って行くことが、力を抜くために必要なことと考えます。

動作に力みがなくなれば、動きを邪魔するものは無くなります。

気功体操も気持ち良く動かせるようになります。

いつでも自分の動きを邪魔しているのは自分の入れる無駄な力だということを忘れないで下さい。

先ずは自分の動きに無駄な力が入っているのかを感じられるかが「力を抜く」を習得するスタートになると考えます。

力みを感じることができることが出来るには、やはり順を追って「①形の習得」「②呼吸の習得」「③意識のコントロール」と習得して行く必要があります。

ゆっくりと順に取り組んで行って下さい。

「出来た!!」と感じても、また次のレベルの「形・呼吸・意識のコントロール・力を抜く」が習得があることを忘れないで下さい。

練功は終わりなく、繰り返してやって行くものだと感じています。

そして同じことをしていても常に同じ内容でしている訳ではないということも忘れないで下さい。


かしまだ練功クラブ

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(6-1)顔のマッサージで使うツボ、字が汚くてスイマセンm(_ _)m






4月日曜日教室

4月の日曜日教室

2018年4月1日(日)

4月の日曜日教室に参加された人たちは、「脚が固くなり使えず、上半身が力んでしまっている状態」でした。
ヨガマットの上で正座で座るのはチョット辛そうな人が多数診られました。

本当だったら練功十八法(第3組)臀部、脚の動作を選びたいとこですが
先月も同じ体調パターンで(第3組)の6動作だったので、今回は(第4組)四肢関節の動作に取り組んでみました。
寒い(体の冷える)時期は脚が固く(動かなく)なるので、どうしても脚を使う動作のチョイスが多くなります。

次回の5月の日曜日教室は違う体のパターンになるのではないかと期待しています。

今回の教室は(第4組)四肢関節の動作に取り組んだので、
はじめに(4-1)『馬歩推掌』マブトウイザン:日本語訳「馬歩で両手のひらを押し出す」
(4-2)『歇歩推掌』シエブトウイザン:日本語訳「歇歩して手のひらを押し出す」
に取り組みました。

この2つの動作は同じ構造だと考えています。
土台をシッカリ作ることで、上半身の動きを滑らかにして行く動作です。
土台の質が高くなればなるほど、上半身の動きも滑らかさが増します。

肩甲骨周りの筋肉を意識して使い、腕に無駄な力みを入れないようにして動作を行い、やりやすさを覚え、脚のセルフマッサージで脚を緩め動作を作り込んで行きました。

今回の「脚が固くなり脚が使えず、上半身が力んでしまっている状態」(4-1)・(4-2)の2動作を深く取り組むことでも、今回の体の問題は解消したと考えています。


次の(4-3)『上下疏通』シヤンシアシユウトン:日本語訳「腕を上下に動かす」
(4-4)『転体回頭』ズアンテイホエイトウ:日本語訳「体を回し、後ろを向く」の2つの動作は

スワイショウなどで体を緩め、体幹トレーニングにて左右の体バランスを整えることで
動作の質を上げて、体の変化を求めてみました。

ここまでで「馬歩」の内容と「座っての体のチェック」は、かなり変化が診られました。

あとの(4-5)『左右蹬腿』ズウオヨウドントエイ:日本語訳「左右の脚を伸ばす」
(4-6)『四面踢○』スウミエンテイジエン:日本語訳「四方へ向かって羽根を蹴る」の2動作は
内容は深く追求せずに形だけにしました。

(4-5)・(4-6)の2動作は、かなり内容が難しい動作です。
次回、教室での順番がまわってきたときにシッカリやります。


かしまだ練功クラブ

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(4-4)に取り組む日曜日教室の参加の人たち

気功体操の習得手順 ③

2018年 3月29日(木)

気功体操の習得手順

① 形の習得
② 呼吸の習得
③ 意識のコントロール
④ 力を抜く
⑤ 生活に活かす

~意識のコントロール~

気功体操(動作)中に、体の部位のどこへでも意識をすることができるようになることが意識のコントロールの習得です。

お臍の下にある下丹田に意識を持つことが意識のコントロールのベース(はじめ)になります。

常に下丹田に意識があり、その状態から気功体操をはじめることで、
動作中に自分から意識が離れないで動作ができるようになります。

下丹田に意識を持って指先、手のひら、足底などに意識を持つことで、ストレッチ効果の高い気持ちの良い動作が出来ます。

気功体操を一人で行うときは、意識を体から外に置かないようにするのが原則です。

体から意識が離れてしまうと、いくら下丹田に意識を置いていても、かなりの上級者でないかぎりは
下丹田の意識は失われてしまい不安定な気功体操(動作)になってしまいます。

このようなことが気功体操に限らず、注意不足からの怪我につながったりもします。


私個人の意見ですが「意識のコントロール」は「何が自然なのか?」を探して行く作業だと考えています。

「自然に体が動く」には、どこに意識を置くのが良いのかを感じながら「意識のコントロール」を行って下さい。

①、②の説明時に「無意識に出来るように…」という表現をしていましたが、その表現の正しくは「自然に出来るように…」でした。

①「形の習得」、②「呼吸の習得」ともに自然に出来るようになってから、③に取り組むことが肝要です。

①、②が自然に出来るようになっていなければ、いくら体の部位を意識をして動作を行ったとしても
独り善がりの意識のコントロールでしかないことが多々見られます。

呼吸は自分の体と精神を繋げている(境界)と言われています。

そのことからも①、②を習得してから「意識のコントロール」に取り掛かりましょう。


かしまだ練功クラブ

(4-2)背面
※練功十八法中、形を習得するのが1番困難と言われている(4-2)「歇歩推掌」

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プロフィール

Ryozo

Author:Ryozo
かしまだ練功クラブ 指導員
練功歴 25年
練功指導歴 21年

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